「一度は聴いていただきたい」隠れた名曲の偏ったススメ J-POP

カタヨリ
ファンじゃないと聴く機会の少ないであろう名曲たちをご紹介!!
時にはラジオから。はたまたCMソング、ドラマや映画のテーマ・エンディング曲、お店のBGM…。
普段の何気ない生活の中、耳に飛び込んでくる流行歌や往年の名曲たち。
だんだん耳なじみしていく曲もあれば、耳にした瞬間から名曲になるであろうオーラを纏った曲もある。
「感情に訴えかけるもの」、「本能に訴えかけるもの」、「雰囲気を構築・演出するもの」、色んなジャンルの音楽があって
そのどれもが私たちの生活の中に当たり前に存在してる。
音楽に興味ないよって人だって、実は音楽の恩恵を受けてるはず。
例えば高級ホテルのロビーで「ポップス」「フォークソング」、インド料理店で「演歌」
もしかしたら未体験の化学変化が起こるかもしれないけど、やっぱりちょっとミスマッチだよね。
一見なくなっても困らなそうな「音楽」だけど、実は実生活に於いても多大な貢献があるんだよね。
あとは個人の好みの問題。
イケイケのりのりな音楽が好きな人もいれば、楽器が奏でる音の海に静かに没入したい人もいる。
そんな中で私は「感情に訴えかけるもの」を特に好んで聴く。
生活を送る中での心の変化。良い事も悪い事も。
そういったことに焦点をあてた曲が好き。
例えばなんか嫌なことが起きて、それに因んだ歌詞が入ってる曲とかは無意識に脳内に鳴り響いてる。
色んなアーティストのいわゆる「シングル化」される曲っていうのは万人ウケしなきゃいけない宿命を背負わされてるから
(アーティストだって商売だからね)歌詞も当たり障りないのが多い。一歩踏み込むのは当然、個人の価値観の違いで賛否ある意見になるからね。
なので個人の深いツボを突く曲って案外アルバムの中の一見なんてことない一曲だったりするんだよね。
だからアルバムの内容で、つくファンの層が決まってくんだろうね。
でもファンじゃないとなかなかそういった曲を聴く機会がないのも事実。
そんな訳で!良い曲なのに意外と知らない人が多い(個人的体感)シングル曲やアルバム曲をご紹介していきます!!
東京事変 『落日』
もうすでに有名だろうけど、これは外せない。
東京事変の中で私が一番好きなバラードの名曲。
この動画は楽器のアレンジが変わってるから、是非原曲を聴いてほしい。
東京事変は色んなサブスクに入ってるし、今は聴きやすいかも。
どこか哀愁感の漂うピアノのイントロから心を鷲掴みにされる。
大切なものとの出会い。それは唯一無二のような、ありふれているような。
唐突に訪れる、でもいつかやってくる「別れ」を、「当たり前のことなんだ」と
自分に言い聞かせるような。
そんな歌詞に寄り添って支えるバンドサウンド。
特筆すべきはピアノのアレンジ。
もうアウトロなんて、言葉(歌詞)の代わりにピアノが心情を全て代弁しているよう。
個人的に特に寒い季節に聴くとより染み渡る。
Hi-STANDARD 『Brand New Sunset』
1990年代後半のパンクブーム全盛期に発表されたこの曲。
本当に色んなバンドが出てきて、色んな名曲があったけど、
そんな中でもこの曲は異彩を放ってた。
どんなジャンルでも確立されちゃうと、ジャンルに囚われたような曲調が多くなっちゃうんだけど、
この曲はその全盛期に「パンク」という括りに囚われていない作品。
全体の勢いに任せた構成じゃなく、物語がある。
エレキのアルペジオから紡がれるその物語は「若者の青春」を切り取った一枚の写真のよう
どこか勢いの中に儚さを感じる一曲。
くるり 『だいじなこと』
1分48秒という短いこの曲。
でもその短さの中にタイトルの内容が全てが詰まってる。
「くるり」って決して派手なボーカルじゃないんだけど、それをむしろ長所とするような楽曲が多い。
穏やかに歌いあげるボーカルを彩るピアノにホーンセクションの音色。
切なくも祈りのような歌詞にバッチリあった音楽の世界観。
短いからこそ、残る感動の余韻。
これは本当に何度も何度も聴いた。
あれもこれもだいじなようで時が過ぎれば消えてゆく
ブッ刺さるよね。
Mr.Children 『彩り』
普段気にも留めていなかったのに、
ふとした瞬間に「自分は何の為に生きてるんだろう」とか自分のスケールが小さく感じたりとか、
そういった漠然とした悩みや不安を前向きにしてくれる曲。
こういう歌詞を書かせたら本当にトップクラス。
俯瞰的でいて寄り添うような背中を押すような。
また間奏のピアノがグッとくるのよ。
なんて事のない作業がこの世界を回り回って何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく
こんな歌詞、歌詞にしないよ普通笑。ハイセンス過ぎる。
今回はここまでまた機会があれば紹介しますねー!!
カタヨリ
味覚でもなんでも、好みって歳とると変わっていくよね。ちょっとでも気付ける事が増えたらいいなあ。
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