今からでもみて欲しい!心を揺さぶる名作、ヴァイオレットエヴァーガーデン!


カタヨリ
感情を抑える人ほど心に刺さる作品!
心、想い。
私たちを動かす原動力の重要な一つ。
確かにそこにあるのに、それは不確かで不安定。
想いは相手に伝わるのか、その想いは伝えるべきなのか。
伝えた未来、伝えなかった未来。
しに二つの分岐があるだけで、その行き着いた先が
間違いだったのか、正解だったのか、それは最後までわからない。

あらすじ

戦争により感情を持たない元軍人の少女ヴァイオレット。終戦後、彼女は両腕、そして唯一心の拠り所となっていた上官を失っていた。最後の記憶にある上官が残した言葉の意味、感情を失った彼女にはそれを理解することができない。 そんな彼女は「自動手記人形」と呼ばれる相手の気持ちを汲み取り、手紙を代筆するという仕事に出会う。感情を持たない彼女にはさまざまな試練が待ち受けるが、それでも、上官との唯一の繋がりである最後の言葉の意味を求めて彼女は奮闘する…

作画の綺麗さ、劇中音楽、どれも素敵。
適切なタイミングで挿入されるストリングスに胸を締め付けられる。
そしてなにより、ヴァイオレットの存在。
「感情を知らない」ヴァイオレットを通して
「知らない」からこそ出来る選択、視点、「不器用」だからこそ伝わる想い、そういったことを教えてもらえる。
そして彼女は成長していき、最後に何を知るのか。

ヴァイオレットエヴァーガーデンをみられる動画サービスは…

NetflixTUTAYA DISCAS ※(2021年3月24日現在)
歳を重ねた私の言葉は、いつも包み紙のようなもので包まれてる。
相手が受け取りやすいように、できるだけ見栄え良く。
それは相手の為、でも多くはきっと自分の為に。
段取り良くなった私は包む作業に手間取らなくなり、そのラッピングも上手くなった。
だけどその包みの中は、自分さえもはっきり何が入っているのか分からなくなっていた。
いつの間にか包装紙にばかり気を取られていたけど、大切な人に本当にあげたかったもの、
貰いたかったものって何だったんだろう。
7話、10話をみた時、私はハッとした。
涙が止まらなくなった。
「大人だから」、「そういうもんだから」、「しょうがないから」、「いつかわかることだから」。
生きる術として諦めや妥協を身につけ、どんどんラッピングされていった私の心。
でも理屈で埋めた私の心は、何も納得してなくて、こんなにも感じることを我慢してたんだと、
こんなにも求めていたんだと気付いた。
この作品はそんな包み紙を一枚一枚剥がしてくれるような、そんな作品だった。
今も別の言葉に化けてる本当の気持ち。
怖いけど、煩わしいけど、大切に想ってる人にはちゃんと伝えようと思う。
伝えられるうちに。
カタヨリ
歳をとって涙もろくなるのは、きっと色んな気持ちがわかるようになってきたから
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