
ふらっとプライムをうろついてたら見つけた作品。
1話約4分、全12話というお手軽さから軽い気持ちで見始める。
とあるコンビニ店員「武藤さん」を中身に、人間社会を描いた作品。
コンビニ店員である「武藤さん」は、他人に対して細やかな心配りができ、従業員からの評判も良い。コンビニのおにぎり調理も担当しており、そのおにぎりはコンビニの看板商品になるほどの腕前。ただ客も、他の従業員でさえも、その顔を誰もみたことがない。そのことに気付き、その顔をみてしまった者は…
という設定で進んでいくお話。
最初の数話はホラーテイストの作品なのかな?って感じ。なんだけど、だんだんとその毛色が変わっていく。
前半はこんな感じで、とにかくいつも何かで顔がみえない状態笑。
1話が短いから、もし面白くなくてもあんまり痛くない時間ロスって感じで、見始めたんだけど。
そのお手軽さからサクサクみちゃう。で、どうオチつけるの?って感じで笑。
気付いたら最後まで一気見してました。
いや、なかなかの良作!面白かった!
途中から「武藤さん」、顔出ちゃうのね、そこで一回「なんだそれ??😩」ってなっちゃう。
でもここ!めげずに見てください!笑。
一見無意味にみえるその設定も、ちゃんとそこにメッセージ性があって。
それは現代におけるとも言えるし、昔から変わらないとも言える社会における人間関係について。
従業員同士を通しての人間関係。
従業員と客としての人間関係。
そこに描かれている人間関係は人間社会の縮図のようにも。
まぁ、かなりパンチの効いたキャラ設定だったりするから、好き嫌いは分かれる感じかな。
最後までみてみての個人的な考察のようなもの
私たちはみんな自分の人生に精一杯生きてる。
そんな中、人の評判やらを聞いて、ちゃんと知ったつもりでいる身近な他人。
ある日自分に余裕ができて、改めて他人をみてみたら、今まで気付かないでいた一面が見えたり。
そして人は色んなタイプがいる。
色んなことがみえていたとしても干渉しない、自分の価値観で生きる人。
逆に過度に干渉したり、押し付けたりする人。
そのどちらかが正解、不正解というものではなく、それはその時の自分の状態によるんだということ。
そして結局、私たちは何をみているのか。
この作品のラストは極端な表現ではあるけど、好き。
真実みたいなことは重要ではなく、物事は最終的に、一人一人がみたいようにみるのかもしれない。
それは自分にとって、他人にとって、プラスにもなるし、マイナスにもなる。
真実を伝えたい方からすれば、それだけがネックなのかな。