本当に体験した話! 有名廃病院、奈良県○原病院での恐怖体験!

カタヨリ
本当にノンフィクションです…。
もうすぐ夏も終わり。一年があっとう言う間に過ぎていって色んな事が過去になっていく。
そろそろ今年の棚卸準備を始めないとね。
情報過多の現代で、大きく変化しない日々を、自分をみじめに思ったり、周囲でまばらに起こる死の足音に、唐突に親近感を感じて
人生を達観してみたり。
いや、でね笑 
夏も終わるんで、ちょっと私が体験した怖い話でもしておこうかなぁと笑。
ちなみに怖い話めちゃくちゃ好きだけど、霊感があるとか、血まみれの女性が見えたとかそう言うのはあまり…。
怖い映画とかでも怖い原因(例えば怖っわい顔したモンスター)がはっきり見えちゃった時点でなんか冷めちゃう笑。
少なくとも私は霊感だとかそう言う感覚を持った事は一度もありません。
そんな私の一度きりの体験談です。
奈良県の有名廃病院 「橿○病院」
当時、通信機器は目まぐるしく進化していた。ポケベル、PHS、そして携帯電話。その当時の携帯電話には今のようなメールアドレスなるものがなく、ランダムに入力した携帯番号に当てはまりさ
えすれば、誰にでもメールを送れたの。そんな中流行ったのが「チェーンメール」。無作為に送られるそれには、いかがわしい広告や、出会い系サイトの誘い、そんなのが多かったんだけど、その中
「日本全国 心霊スポット特集」みたいなのがあったの。 今みたいに、インターネットは普及してなかったから現地の写真とかわからないし、どんな所なのかも行かなきゃわからなかった。
なので当時、「人の噂話」や「口コミ」って言うのは今の数倍、ドロドロとした力を持っていた。
奈良県の「○原病院」もそのメールに載ってて、当時、巷の若者の間ではかなり有名だったの。大抵の心霊スポットにはその場所ならではの怪奇現象が噂話にくっついてきて、例えば「○時にその場
所にいくと髪の長い女がそこに立ってて…」、みたいなね。○原病院も例に漏れずそれがあって、その噂話はこうだった。
「必ず霊が出る病室がある」、「血塗れの手術室に入ると呪われる」、「行った人がみんな一週間以内に事故に遭う」。まあ此の手の話じゃあ有りがちな噂ばっかりだった。
正直に言えば私は凄い怖がり。それは心霊現象に限らず、多分、実際に起きるよりずっと怖いイメージを先手でしちゃうから。でも心霊現象みたいなのは信じてなかったし、有名人の怖い話も嘘くさ
いなあって思っちゃう方だった。そこにきて若かった私は「行ってみよう」って言う誘いを断れなかった。内心は怖かったけどね。
そんな訳でとある夏、「橿○病院」へ行く事になったの。 はっきり覚えてはいないけど多分、夜中の1時頃だったと思う。原付で病院に到着。当時の友達4人で行ったのね。
夜中に見るそれは、噂通り雨で汚れた薄黒さのある不気味な佇まいの廃病院だった。 正面はシャッターが降りて入れなくなってて、建物の左右に職員用通用口があったの。
その通用口もしっかり施錠してあって入れなくなってるんだけど、通用口の上部にちょっと大きめの窓が付いてて、そこが割られて中に入れるようになってたの。ご丁寧に椅子まで置いてある。
正直もう正面玄関のシャッターと病院の全貌だけでお腹一杯だったけど、「ここまできたんだから、さあ入ろう」ってなって、建物の右側の通用口に向かった。
恐る恐るその窓から身をかがめて中に入ると、そこにも足場用の机が置いてあってスムーズに中に入れた。
ほとんど光の入らないそこは厨房みたいだった。調理器具や何かよくわからないものがそこら中に散乱していた。 真っ暗な中、手にした懐中電灯を頼りに4人身を寄せ合うように進んだの。
厨房はすぐに終わって建物の中央らしき所へ出た。さっき表でみたシャッターの裏側みたいだったが、窓がなく(あったのかも知れないけど光が入ってなかった)中は暗闇のままだった。
そこで上へ上がる階段を見つけて、二階に上がる事にしたの。またこの階段が狭くって。ぎりぎり二人並べるか並べないかぐらいの幅しかなくて、一番後ろが恐くって、そこでも身を寄せ合って
上った。二階に着くと窓のある廊下に出た。
噂の「手術室」と「必ず霊が出る病室」(これ3階だったか、ちょっと曖昧。)があった。 手術室を友達がすぐに見つけ、怖がりじゃないその子はズンズン進んでいった。
恐くて入れない私は上手いこと言って部屋のすぐ外で待機(ビビってるのバレてただろうけど笑)。中に入った友人の感想は「血塗れってことなかったけど、ヤバイわ、雰囲気ある」。
で、特に何も起きずにそのまま例の病室へ向かう事に。廊下には月明かりが入り、車が行き交ったりする外の様子も見下ろす事ができ、むしろ怖さはなくなっていた。
ちょっと余裕が出てきた私たちは、その勢いのまま病室に入った。
その病室にも窓があり、どこかガラスが割れているのか、揺れるカーテンが月明かりに照らされていた。
必ず出るって先入観よりも月明かりの安心感の方が強くって正直怖さは何にもなかった。
みんなすっかり安心して、もっと先へ進もうって事になったの。
3階に上がって同じような廊下を歩いていると窓の外に4階?ぐらいにある鉄格子のついた窓。そこに行ってみようかってなったの。
でもどうやっていくかわからないからとにかく4階に上がってみようって事になった。
また狭い階段を上がって4階についた。 4階に着くとすぐ左側に「浴室」と書かれた空間があったの。
その前を過ぎようとしたその時。 凄く嫌な感じがしたの。 何かがいるような気配とでも言うか、ここを通り過ぎるとヤバイと、
本当にそう感じたの。
で、友人の手前かっこ悪買ったけど「そろそろ戻らない?」って言ったの。
そしたら友達も「そうしようか」って。素直に応じてくれたの。正直ホッとした。
で、階段を降り始めたら懐中電灯が突然消えてパニックに! 「もうそういうのいいからっ!」って本気で怒ったけど持ってる友達も「違う!わざとじゃない!」って
恐怖半分怒り半分の状態になって、なんとかついた懐中電灯頼りに4人で我先にってほとんど走りながら階段を降りて外に出られたの。
(もうここは怖過ぎてどうやって下に行ったのか記憶が定かじゃない)
外はまだ暗かったけど出られた安心感で笑顔になった私たちは「怖かったねー」って少し話し始めたの。
で、「パニックになると思って敢えて言わなかったんだけど、4階についてすぐのとこ、めっちゃなんかいるような気配したんだよね」って言うと、
実はみんな同じ事を感じてたみたい。 怖いという感情とちょっと安心したのとが入り混じったような気持ちになった。
その後、24時間営業してる飲食店で軽い食事を摂って、私たちは薄ら明るい家路についた。
ところが家に帰ると自分の後ろに誰かがいるような気配を感じるの。 
まあ心霊スポットに行ったとこだし、すりこまれた先入観みたいなものだろうと思った。
独りで鏡に立つと後ろに…ってよくある話があるから、恐る恐る鏡の前に立ったりしたけど、やっぱり何も映らなかった。
数日間そんな事が続いたけど、だんだんそんな気持ちも記憶も薄れて行ったの。
とある日、何も予定がなくて退屈だった私は近所の友達の家に遊びに行ったの。まだ暑い日が続いてて、喉が乾いた私は原付でジュースを買いに行く事になった。
友人宅から見晴らしの良い住宅街の交差点へ出ると右側から軽自動車がやってきた。軽自動車が過ぎてからそこを渡ろうと思った私は減速するためにブレーキを握った。
すると(これは本当に本当なんです)自分の右手の上に右手が見えて、アクセルが全開になったまま戻せなくなったの。
ブレーキを握ったままアクセルを回すとゆっくり進むのよ。そのまま減速した状態で軽自動車の後輪部分に追突。
でも減速していたおかげで、車はほとんど無傷。私はちょっと転んだ程度で済んだ。原付の前輪は歪んでまともに走れない状態になったけど。
そしてこの日が心霊スポットに行ってからちょうど一週間だった…。
って話。
これ本当に嘘偽りないから。今までに一度だけ、こんな感じの体験がありました。
因みに…
こんな体験してもう2度と○原病院には行かないって決めたんだけど、この後もう一回だけ行ったのね笑。
だって、誘われたんだもん…。 それでその時は私だけ行った事がある人だったから他の二人を先導する役目だったの。
で、同じとこからじゃ面白くないって言うんで、今度は建物の左側から入ろうって事になったの。
造りはほとんど一緒で、通用口の窓が割られててそっから入れるってところまでは全く一緒だったんだけど、左側の入り口は入ってすぐが厨房じゃなくて
階段になってたのね。で、「さあ入ろうか」って窓に頭をくぐらせようとすると階段の上の方から「ペタッペタッペタッ」って音がするのね。
これがもう、正体が水か何かはわかんないんだけど、「スリッパを履いた何かが降りてくる音」にしか聴こえないのよ。
これがもう怖いのなんの。頭入れてすぐ「無理!っ」って言った笑。
後に続く友達も「嘘だー笑」みたいな感じだったけど、頭くぐらせた途端「うん、やめとこうか笑」ってなった。
いやあ怖かったよ、本当に。因みに今は完全に取り壊されたみたいで跡形もないみたい。
まあ、今回はこんなお話でした!!笑 また次回!!
カタヨリ
心霊スポットの実際は、面白がってくる人が多いみたいでゴミとか落書きとか、結構地元の人はいい迷惑らしい…。反省。
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