嘘で紡ぐ儚い愛の物語… ヒューマンドラマ映画「光をくれた人」

カタヨリ
人間の本質をテーマにした映画が好きな方は是非ご覧あれ!!
監督はデレク・シアンフランス。主役の一人、マイケル・ファスベンダーが演じる「トム」と、もう一人の主役、アリシア・ビカンダー演じる「イザベル」の物語。
舞台は第一次世界大戦後のオーストラリア。
戦争を生き残った、帰還兵のトムはその後、孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任する。その道中トムイザベル出会う。
トムの心は戦争によって疲弊し切っていたが、イザベルとお互いの寂しさを分かち合い、共有することにより、次第に心を通わせるようになり、
ついに結婚し、二人で孤島で暮らし始める。
と、まあ物語はこんな感じで始まるのね。 最初の展開はありきたりだし、ゆっくりしてるから見る人によっては掴みは弱いかもしれないわね。
で、そんな夫婦は地味ではあるけれどもそれ故の穏やかな幸せを感じながら生活していくんだけど、
ある日、島に嵐がやってくる。
イザベルの身を案じたトムはをイザベルを家に残し、独り灯台へ。
でもその夜、事件が起きてしまう。
その危機を乗り越え、立ち直った夫婦だったけど、わずかに日常が変化しつつあった。
そしてまたもや不幸が夫婦に襲いかかり、求めている幸せのカタチが決定的に変化してしまう。
とある日、そんな夫婦の元にその不幸を埋め合わせるような奇跡が起きるんだけど、
ある種、「偽りの幸福」は夫婦にある選択を迫る。
そこからがこの物語の本番って感じね!
ここからが本当に面白い!なんか前半のゆったりした感じ見てたら、よくあるテーマの「結局、永遠の愛なんてない」
みたいな、そういうのが過ぎってドキドキ(そういうのあんまり好きじゃない笑)してたんだけど杞憂に終わったわ。
全く新しい話かって言われるとそうじゃないんだけど、でもテーマとしては永遠のテーマというか。
こういうのホント好き。
「正しさ」ってなんなのかしら?「誰」にとっての?「何」にとっての?
今の立場でどの「正しさ」を選ぶべきなのか。それを「正しい」と誰が言えるのか。
幸せ」を求めていたはずなのに、手から「こぼれ落ちた幸せ」を探し求めたばかりに
もう「持っていた幸せ」を気付かずに手放そうとしていること。
そういう事って、私たちの実生活でも多かれ少なかれ、時には意図的に、時には気付かずに選択していると思うの。
明確な答えなんてなくて、その時々でそのカタチを変え、自分次第でその捉え方が変わる。
私はそういう事を考えさせてくれる、気付かせてくれる、新しい解釈のきっかけをくれる、そういった作品が大好き!
この作品は私にとって間違いなくそういった作品で、本当に見てよかった、と思った!!

そういった作品が好きな方は是非、ご覧になってね!! Amazonプライム会員の方はprimeVideoにもあります!!

カタヨリ
自分が何を選んでいるのか、ちゃんとわかっていたい…
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